統計学

ビッグデータとは 概要や活用イメージを分かりやすく解説

こんにちは!統計ブロガーのにっしーです!

ここ数年でビッグデータという言葉をよく聞くようになりました。

しかし、「なんとなく聞いたことはあるけれど、説明は出来ない。」という方も少なくないのではないかと思います。

そこで今回は、「ビッグデータとは何なのか。」「なぜ今注目されているのか。」など、ビッグデータについて詳しく解説していきます!

この記事を読むと分かること

  • ビッグデータとは
  • 統計学と機械学習の分析手法はどんなものがあるの?

是非最後まで楽しんで読んでいただければ幸いです!

ビッグデータとは

まずは、ビッグデータという言葉の意味から見てみましょう。

ビッグデータとは、従来のデータベース管理システムなどでは記録や保管、解析が難しいような巨大なデータ群。明確な定義があるわけではなく、企業向け情報システムメーカーのマーケティング用語として多用されている。 多くの場合、ビッグデータとは単に量が多いだけでなく、様々な種類・形式が含まれる非構造化データ・非定型的データであり、さらに、日々膨大に生成・記録される時系列性・リアルタイム性のあるようなものを指すことが多い。

IT用語辞典より引用

巨大なデータ群というのは、ビッグデータという言葉からもなんとなく察することができた方もいるかもしれません。

しかし、「様々な種類・形式が含まれる非構造化データ・非定型的データであり、さらに、日々膨大に生成・記録される時系列性・リアルタイム性のあるようなものを指すことが多い 」とある通り、

ただ大量のデータがあればビッグデータ!というわけではないということが分かります。

  • データの量が多いこと
  • 様々な種類のデータがあること
  • 日々データが増えていくこと

明確な定義はありませんが、これらを満たしているものこそがビッグデータといえます。

ビッグデータの活用場面

インターネットの普及によって、従来よりも容易にデータ収集ができるようになりました。

あまり意識してないかもしれませんが、私たちの生活には常にデータが存在しています。

たとえば、通勤で電車に乗ったり、コンビニでパンを買ったり、スマホでネットサーフィンをしたり、YouTubeで動画を観たり。。

このような私たちの当たり前の生活はデータとして記録され、ビジネスに活用されています。

身近な例では、ターゲティング広告などはまさにデータを活用したビジネスの例ですね。

日々蓄積されたユーザーのアクセスログというデータをもとに、ユーザーに最適な広告を狙い撃ち配信するシステムのことです。

このようにビッグデータは、私たちの生活をより良いものにするため、多くの場所で活用されているのです。

ビッグデータが注目されている理由

ビッグデータという言葉は、この数年でかなり知っている人が増えたように思います。

そしてそれは、次世代通信である5Gによる影響が大きいといわれています。

2020年から、5Gという超高速通信がスタートすることになりました。

5Gが始まれば、現在よりも容易に、大量かつ多様なデータを収集しやすくなるため、ビッグデータビジネスへの期待が高まっています。

そんなビッグデータですが、

実は「ビッグデータ」という言葉自体は、実は結構前からあったのです。

2009年、Googleの Chief Economist が言った有名な言葉があります。

"“I keep saying that the sexy job in the next 10 years will be statisticians” ( New York Timesより)

意味:これからの10年で最もセクシー(魅力的)な職業は統計学者である。

この言葉が多くのメディアで取り上げられ、統計学に注目する人・企業が増えたといいます。

そして、ビッグデータという言葉が出てきたのは2010年頃と言われており、

まさに統計への注目が高まっているときですね。

2010年頃からじわじわと注目が高まりつつあるビッグデータですが、2020年から5Gがスタートすると話題になったことで、改めてビッグデータへの注目が高まったというわけです。

データ人材不足の問題

ビッグデータビジネスの課題として、データを正しく扱える人材が不足しているという点が挙げられます。

経済産業省の「IT人材に関する各国比較調査」では、

今後「量」・「質」ともに「特に大幅に不足する」と見込まれる人材は、 「ビッグデータ」、「IoT」、「人工知能」の ほか、「ロボット」に関する人材

出典:経済産業省「IT人材に関する各国比較調査」

と述べられており、深刻な人材不足が予想されています。

また、ビッグデータを活用できる人材を含む「先端IT人材」の不足は、2016年時点で15,190人ですが、2020年には約3倍の47,810人になるという予測を発表しています。

データ人材不足における問題は、データを活用したビジネスのチャンスを失ってしまうことです。

繰り返しですが、今後5Gの普及に伴い、より多くのデータを簡単に手に入れることが出来るようになると予測されています。

しかし、どれだけ豊富な種類で質の高い大量のデータを集められたとしても、ただ集めただけでは何の意味もありません。

データは実際に分析してビジネスに活用してこそ、その意味を持ちます。

そして、この情報が命の現代では、データを上手く活用できる企業が勝ち残っていくのです。

そのため、多くの企業にとってデータ人材が必要になると考えられるため、データ人材の不足が問題視されています。

ビッグデータビジネスの今後

2020年に5Gがスタートし、よりデータ活用の重要性に目が向けられるようになりました。

そのため、データ分析に関する知見を持っていることは、自分自身の市場価値を高めることにつながります。

データサイエンティストにならなくても、例えばグラフの使い方、相関分析の仕方など、簡単な統計学の基本を知っているか知っていないかだけでも大きな違いがあります。

日々の業務の効率化や、会社の売り上げを上げるために、是非統計学の基本を学んでみましょう!

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  • この記事を書いた人

にっしー

フリーランス3年目の29歳。 専門統計調査士など、統計に関する資格を複数保有。 自分が数学苦手だった文系だからこそ書ける、分かりやすい情報発信を心がけています。 著書『これから学ぶ人のための統計学超入門』 寄稿実績『知識ほぼゼロからデータ分析の専門家になる(週刊東洋経済)』、『50歳からの学び直し入門 (インターナショナル新書)』(一部)

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