こんにちは!統計ブロガーのにっしーです!
今回は民間資格の一つである「ビジネス統計スぺシャリスト」についてご紹介していきます。
「そもそもビジネス統計スぺシャリストとは?」
「ビジネス統計スぺシャリストを取得するメリットは?」
「試験の難易度は?」
「勉強、対策の方法」
など、詳しくご紹介していきます!
ビジネス統計スぺシャリストとは?
ビジネス統計スぺシャリストは、株式会社オデッセイコミュニケーションズが実施している統計に関する民間資格の一種です。
オデッセイの公式HPでは、ビジネス統計スぺシャリストの試験について以下のように書かれています。
一般のビジネスパーソンにとってビジネス実務で必要なデータ分析スキルは、確率分布や仮説検定、推定などの統計知識と、コンピューターで分析ツールを使用してデータを分析する技能に大きく分類できます。また、多くのビジネスパーソンがコンピューターでデータを分析するのに身近で強力なツールはExcelです。
ビジネス統計スペシャリストは、データ分析の”実践”に重点を置き、身近に活用できるExcelを使用したデータ分析技能と、分析結果を正確に理解し、応用する能力を評価します。
また、ビジネス統計スぺシャリストには以下の2種類があります。
- エクセル分析ベーシック
- エクセル分析スペシャリスト
エクセル分析ベーシックは基礎レベル、エクセル分析スペシャリストは応用レベルとなっています。
エクセル分析ベーシックの試験時間は60分で、問題は40問程度。
エクセル分析スペシャリストの試験時間は60分で、問題は30問程度。
どちらもCBT方式で実施され、基本は選択式、一部穴埋め式となっています。
各問題の配点は公開されていませんが、1000点中700点(70%)以上の正答率で合格となっています。
試験の難易度は?
試験の合格者数・合格率について調べてみたのですが、どうやら非公開ということでした。
実際に私自身ビジネス統計スぺシャリスト(エクセル分析ベーシック)を受験してみて感じたのは、統計検定3級レベルの知識と基本的なエクセル操作(一部分析ツール使用)ができれば受かる!というくらいの難易度でした。
統計検定3級とビジネス統計スぺシャリストの違いは?
統計検定3級とビジネス統計スぺシャリストは難易度的には同程度だと思います。
しかし、両者には大きな違いがあります。
その大きな違いとは、実際にExcelを使って分析をする試験かどうかです。
統計検定の試験では、エクセルは使用せずに問題文を見て自分で考えます。
対して、ビジネス統計スぺシャリストは、試験中にエクセルを使って売上データなどを実際に分析して回答を導き出します。
(例えば、統計検定では相関係数の式を覚えますが、ビジネス統計スぺシャリストではエクセルのデータで相関分析を行い、その結果を読み取るような試験です。)
統計の知識そのものを問うのが統計検定、より実践的なデータ分析の知識を問うのがビジネス統計スぺシャリストとなります。
試験にかかる費用
統計検定全般の受験料は以下の表の通りです。
- ビジネス統計スぺシャリスト(エクセル分析ベーシック)・・・6,600円
- ビジネス統計スぺシャリスト(エクセル分析スペシャリスト)・・・10,780円
ちなみにオデッセイでは、MOSやIC3、VBAエキスパートなどの資格を持っている場合、受験料が2000円程度割引になります。
ビジネス統計スぺシャリスト取得のメリット
次に、ビジネス統計スぺシャリストをとればどんなメリットがあるのかをご紹介します。
ビジネスで知っておくべき最低限の分析スキルを学べる!
ビジネス統計スぺシャリストを勉強すると、ビジネスで役立つ最低限の分析のスキルを身につけることができます。
特にビジネス統計スぺシャリストではエクセルを使って、売上データや顧客データをどのように分析するのか、読み取るのかといった実践的な内容について学ぶことができるので、学んだことをすぐに実務で活かすことが可能です。
決して高度な内容ではありませんが、エクセルで分析をしたことがない、する方法が分からないという方にとっては、エクセルってこんなこともできるんだ!と思えるような役立つ知識が得られることと思います。
統計全般の知識がつく
ビジネス統計スぺシャリストを学ぶと基本的な統計用語について理解できるようになります。
そのため、統計についての本を読んだときにも、理解がスムーズになります。
難易度が高い試験ではない分、統計学に少し興味がある、という方の入り口として最適だと思います。
統計学を学び始める第一歩としてビジネス統計スぺシャリストを勉強するのも大いにありだと思っています。
就職活動・転職活動で有利になる
ビジネス統計スぺシャリストは立派な資格ですので、履歴書に記載することができます。
ただ、決して難易度の高い資格ではないので、これさえ持っていればどこでも就職・転職できるといった資格ではありません。
しかし、人事の方の興味を引き、話のネタにしたり、統計の勉強をしているアピールにはつながるという点で有利になることは間違いないと思います。
また、最近はビッグデータを生かしたいという会社も増えてきているので、ビジネス統計スぺシャリストという肩書があれば、「ビッグデータを学ぶ意欲がある人材だ」と認識してもらって、仕事をもらえるチャンスにもつながる可能性があります。
オデッセイの様々な資格の受験料が安くなる
ビジネス統計スぺシャリストの資格を持っていると、オデッセイコミュニケーションズが実施する様々な試験の割引が適用されるようになります。
そのため、オデッセイの資格に今後学びたいものがあるという方は、積極的に受けてみることをオススメします。
ビジネス統計スぺシャリストの試験対策方法
ここからは、ビジネス統計スぺシャリストに合格した経験をもとに、具体的な試験対策の方法についてご紹介していきます。
ビジネス統計スぺシャリスト対策にオススメの本
ビジネス統計スぺシャリストの試験対策には、以下の公式のテキストを活用するのが間違いありません。
特に、統計に対して多少知識がある(統計検定3級レベルを勉強したことがある)方は、色々買う必要はなく上記の公式テキストだけで問題ありません。
しかし、0から統計を学ぶという方にとっては上記の本は少しわかりにくいかもしれませんので、その場合は、以下の本を利用することをおススメします。
統計に関する本を100冊近く読んできた私が最もオススメする統計学入門本です。
特に、文系の数学が苦手な方でもわかりやすいのが本当に素晴らしい一冊です。
上記の本で統計を学んだあとは、統計検定3級の過去問を解くことをオススメします。
そもそもビジネス統計スぺシャリストには過去問集がありません。
公式テキストに問題はいくつか載ってはいますが正直数は少ないです。
そのため、同レベルの統計検定3級の過去問を解くことで試験慣れしておくことが大切です。
上でも述べた通り、統計検定3級とビジネス統計スぺシャリストは同レベルであり、統計の知識を問うものが統計検定3級というイメージです。
そのため、統計検定3級の知識を完璧にしておけば、ビジネス統計スぺシャリストの知識問題の対策にもなります。
もし統計検定3級にも興味があるという方はどちらの対策にもなるので、一石二鳥ですね。
Excel問題対策について
試験ではExcelの販売データなどを分析して解く問題が多く出てきます。
難易度はそれほど高くないので、普段からエクセルの分析ツールを利用している方であれば特に対策は不要ですが、逆にExcelの分析ツールを全く使ったことのない方は、少し準備をしておく必要があります。
まず最低限やっておくべきこととして、エクセルで分析ツールを使えるようにしておきましょう。
そして、簡単なグラフの作成ができるようにしておきます。
特に散布図の作成、読み取りはよく出てきます。
そして分析ですが、相関分析、回帰分析は本当によく出てきます。
相関分析と回帰分析のやり方、分析結果の読み取り方はテキストでしっかり学んでおきましょう。
あとは、集計の問題がよく出てくるので、if関数やフィルターのショートカット(ctrl+shift+L)などが使えると便利です。
出題範囲を理解する
ビジネス統計スぺシャリストの出題範囲は以下の通りです。
- ビジネスデータ把握力・・・平均、中央値、最頻値、レンジ、標準偏差
- ビジネス課題発見力・・・外れ値の検出、度数分布表、標準化、移動平均、季節調整
- ビジネス仮説検証力・・・集計、散布図、相関分析、回帰分析、最適値
上記の3カテゴリの中からまんべんなく出題されます。
おおむね統計検定3級と同じなので、上で述べた通り、公式テキストや統計検定3級の過去問題集で十分対策になります。
ただ、統計検定3級ではあまり問われる頻度が高くない移動平均、季節変動については複数問問われましたのでご注意ください。
ビジネス統計スぺシャリストの対策に役立つオススメWebサイト
公式テキストを読んでも分からなかったときには、以下のサイトを読んでみることもおススメします。。
【統計学の時間】https://bellcurve.jp/statistics/course/
統計学を学んだことのある方にとっては、大変有名なサイトです。
統計検定2級~3級レベルの知識が網羅されている素晴らしいサイトです。
また、当ブログでもビジネス統計スぺシャリストに出てくるレベルの語句は紹介しています。
サイト内をご覧いただければ試験対策やモチベーションアップにつながると思いますので、是非ご活用ください!
ビジネス統計スぺシャリストになろう!
ビッグデータ活用の重要性が高まりつつある現代において、ビジネス統計スぺシャリストという資格の価値は高まりつつあると考えています。
特に、統計検定とは異なるエクセルを使った試験が印象的で、実務に近い、ビジネスにそのまま役立てやすい資格だと思いました。
正直なところ、この資格を取れば本当にビジネス統計のスぺシャリストといえるのか、と聞かれればそんなことはないと思います。
あくまで基本的な知識を問う試験だからです。
ですが、受験料も6600円とビジネス系の資格としてはリーズナブルで、統計とデータ分析の実務の両方をうまく組み合わせて学べるという点で、非常にコスパの良い資格だと個人的には思います。
特に、統計初学者、これからデータ分析を学びたい、自身のデータ分析のスキルを試したい!という方には自信を持ってオススメできる資格です。
気になった方は是非一度受験してみてください!
さいごに
フリーランスHubの下記コラムでは、Webマーケティングに関する資格に関する記事をご紹介しています。
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