ピボットテーブルとは
ピボットテーブルとは、関数や数式を使用せずに、膨大なデータの集計、分析を行うことができるExcelの機能です。
マウスだけで操作が行え、もとにした表を更新した場合、ピボットテーブルで行った集計結果に反映することができます。
ピボットテーブルの活用方法
ピボットテーブルを使用する前の準備
ピボットテーブルを使用する前にもととなる表を整備する必要があります。
以下の内容に注意して、ピボットテーブルのもととなる表を作成しましょう。
- 先頭行を項目名の行とする。
- 項目名は空白にしない。
- セルを結合しない。
- 空白レコードを作らない。
- 余計なセルを作らない。
ピボットテーブルの起動方法
①表の上のセルを選択します。
②挿入タブをクリックします。
③「ピボットテーブル」の「テーブルまたは範囲から(T)」をクリックします。
④テーブルまたは範囲からのピボットテーブル画面が表示されます。
| 項目名 | 説明 |
| テーブル/範囲(T) | 表内のセルが選択されていれば、自動で表の範囲が選択されます。 データ範囲が正しく選択されていることを確認し、データが正しく選択されていない場合は、選択し直します。 |
| 新規ワークシート(N) | 新しいワークシートにピボットテーブルを配置する場合に選択します。 |
| 既存のワークシート(E) | 表と同じワークシートにピボットテーブルを配置する場合に選択します。 |
| 場所:(L) | ピボットテーブルを配置したいセルを設定します。 既存のワークシートを選択した場合に、入力が可能となります。 |
| このデータをデータ モデルに追加する(M) | 複数のテーブルを分析する場合に選択します。 |
「テーブルまたは範囲から(T)」をクリックする際、選択したセルにより、テーブルまたは範囲の指定が異なります。
表の周りの黄色の部分を選択した状態で、「テーブルまたは範囲から(T)」をクリックした場合は、テーブル/範囲が自動で選択される以外にクリック前に選択した場所が、既存のワークシートの場所として指定されます。
表または表の周りの黄色の部分以外を選択した状態で、「テーブルまたは範囲から(T)」をクリックした場合は、クリック前に選択した場所が、既存のワークシートの場所として指定されます。
テーブル/範囲は自動で選択されませんので、手動で範囲を選択します。
ピボットテーブルが表示されます。
ピボットテーブルのフィールド説明
①のフィールドは、ピボットテーブルのもととなる表の項目名が表示されます。
項目をドラッグせずに、項目を選択した場合、選択した項目が文字データの場合は、「行フィールド」、数字データの場合は、「値フィールド」が選択されます。
②のフィルターに、フィールドからドラッグした内容をフィルターで表示します。
③の列に、フィールドからドラッグした内容を表示します。
④の行に、フィールドからドラッグした内容を表示します。
⑤の値に、フィールドからドラッグした内容を表示します。
フィルターより操作が簡単な機能として、Office2010より「スライサー」という機能が追加されました。
スライサーを使用することにより、簡単に絞り込みを行うことができます。
①ピボットテーブルが選択された状態で、「スライサーの挿入」をクリックします。
②スライサーの挿入画面が表示されます。
③絞り込みたい項目を選択し、OKボタンをクリックします。
④スライサーが表示されます。
⑤選択した内容で絞り込み表示します。
⑥項目を複数指定する場合は、「複数選択」ボタンをクリック後に、項目を選択します。
⑦「フィルターのクリア」ボタンをクリックすることで、選択していたフィルターをクリアします。
値の集計方法変更
値に設定した項目を選択後、右クリックして、「値の集計方法(M)」から集計方法を変更します。
データ内容の表示
マウスカーソルを値の上に移動させると、データの内容が表示されます。
ピボットテーブルのフィールドの表示切替
選択しているセルがピボットテーブル上にない場合は、ピボットテーブルのフィールドは表示されません。
選択しているセルがピボットテーブル上にある状態で、ピボットテーブルのフィールドを表示したくない場合は、「フィールド リスト」ボタンをクリックしてください。
「フィールド リスト」ボタンのクリックを繰り返すことで、ピボットテーブルのフィールドの表示と非表示を切り替えます。
ピボットテーブルのデータ更新
ピボットテーブルのもととなる表のデータが更新された場合は、ピボットテーブルを選択した状態で、右クリックし、更新を選択します。
更新を選択することにより、自動でデータが更新されます。
まとめ
ピボットテーブルを使用することにより、関数や数式を使用せずに、大量のデータを集計、分析することが可能です。
ピボットテーブルは、項目をドラッグしてフィールドに移動させるなど、視覚的にわかりやすい方法となっています。
関数や数式が難しいと感じる場合は、ピボットテーブルを使用して、データを集計、分析してみましょう。
（参考）
ピボットテーブルとは？図解付きで基本から利用シーン別の実践方法まで紹介！【Excel】 ｜求人ボックスジャーナル (xn--pckua2a7gp15o89zb.com)
ピボットテーブルの使い方！【図解付き】基本から応用まで分かりやすく解説 - まいにちdoda - はたらくヒントをお届け
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