今回は、Webマーケターが最低限知っておきたいExcel関数10選をご紹介します。
この記事を読むと分かること
- ①SUM関数
- ②AVERAGE関数
- ③IFERROR関数
- ④SUMIF関数
- ⑤SUMIFS関数
- ⑥AVERAGEIFS関数
- ⑦COUNTIFS関数
- ⑧LEFT関数&RIGHT関数
- ⑨AND関数
- ⑩VLOOKUP関数
①SUM関数
SUM(サム)関数は、選択範囲内のセルの合計値を算出できるExcel関数です。
合計値を算出したいセルまで移動し、「数式タブ」から「オートSUM」をクリックすると自動で範囲選択され、合計値が算出されます。
直接セルに関数を入力する場合は、「=SUM(A1:E1)」などのように範囲を入力することで、合計値を算出することができます。
②AVERAGE関数
AVERAGE(アベレージ)関数は、選択範囲内のセルの平均値を算出できるExcel関数です。
平均値を算出したいセルまで移動し、「数式タブ」から、AVERAGE選択し、「関数の挿入」をクリックすると、範囲選択され、平均値を算出することができます。
直接セルに関数を入力する場合は、「=(AVERAGEA1:E1)」などのように範囲を入力することで、算出することができます。
③IFERROR関数
IFERROR(イフエラー)関数を使うと、数式のエラー時に「0」または「空白」を表示することが出来ます。
関数は、「=IFERROR(値,“エラー時に表示する値“)」と入力します。
通常、数式のエラー時には、下記のような値が表示されます。
【エラー値一覧】
- #DIV/0!:「0」で除算(割り算)した際に表示されます。
- #N/A:「選択肢中に該当なし」、または、「不適切」の際に表示されます。
- #NAME?:関数名が間違っているときに表示されます。
- #NULL!:エラーを含むセルを選択したときや、重なっている範囲部分のみを指定した際に、範囲が重なっていない場合に表示されます。
- #NUM!:関数に問題があるときや、扱いきれない値のときに表示されます。
- #REF! :数式を参照する際に、正しい範囲を選択していなかったときに表示されます。
- #VALUE! :数式内に文字などの間違った値が入力されている際に表示されます。
- IFERROR関数を使用することで、上記の値が、「0」や「空白」に表示されます。
例えば、「=IFERROR(A1/A2,“”)」と記載場合、もしエラーがあれば、セルには空白が表示されます。数式を「=IFERROR(A1/A2,“0”)」とすると、エラーの際は、セルに「0」と表示されます。
④SUMIF関数
SUMIF(サム・イフ)関数とは、選択範囲内において、指定した条件に該当した値の合計値を算出する関数です。
数式は「=SUMIF(範囲, 検索条件, 合計範囲)」と入力します。
「範囲」には、検索をするセル範囲を選択します。
「検索条件」には、検索条件を数値・文字列で入力します。
「合計範囲」には、合計値を算出したいデータ範囲を選択します。
Excelタブから選ぶ場合は、「数式タブ」より「数学/三角」をクリックして選択することも出来ます。
例えば、A列に曜日が入力されており、B列に売上金額が入力されているときに、土曜日の売上のみ合計金額を出したい時は、「=SUMIF(A1:A20, “土曜日”, B1:B20)」と入力します。すると、土曜日のみの合計売上金額が算出されます。
また、検索条件で使用できる数式を下記に記載します。
【検索条件で使用できる数式】
- 「"=1"」:「1と等しい」という意味です。
- 「“<>1”」:「1と等しくない」という意味です。
- 「">1"」:「1より大きい」という意味です。
- 「"<1"」:「1より小さい」という意味です。
- 「">=1"」:「1以上」という意味です。
- 「"<=1"」:「1以下」という意味です。
⑤SUMIFS関数
SUMIFS(サム・イフ・エスorサムイフズ)関数とは、SUMIF関数の検索条件を複数指定できる関数です。
数式は「SUMIFS(合計対象範囲,条件範囲1,条件1,条件範囲2,条件2,…)」です。
「数式タブ」より「数学/三角」をクリックして選択することも出来ます。
④の例で、A列に曜日、B列に売上金額が入力されており、さらに商品名がC列に入力されているとします。土曜日ある商品の合計売上金額を出したい時は、
「=SUMIFS(B1:B20, A1:A20, “土曜日”,C1:C20,“商品名”)」と入力します。
すると、土曜日に売れた、指定した商品のみの合計売上金額が算出されます。
⑥AVERAGEIFS関数
AVERAGEIFS(アベレージ・イフ・エス)関数とは、選択範囲内の複数の複数条件を満たすセルの平均値を算出できるExcel関数です。
数式は「AVERAGEIFS(平均対象範囲,条件範囲1,条件1,条件範囲2,条件2,…)」です。
「数式タブ」の「関数の挿入」より選択することも可能です。
A列に曜日、B列に売上金額、さらに商品名がC列に入力されているとします。土曜日のある商品の平均売上金額を出したい時は、
「=AVERAGEIFS(B1:B20, A1:A20, “土曜日”,C1:C20,“商品名”)」と入力します。
すると、土曜日の指定した商品のみの平均売上金額が算出されます。
⑦COUNTIFS関数
COUNTIFS(カウントイフス)関数とは、複数の条件を満たすセルの数を数える時に便利な関数です。
数式は「COUNTIFS (検索条件範囲1,検索条件1,検索条件範囲2,検索条件2,…)」です。
「数式タブ」の「関数の挿入」より選択することも可能です。
例えば、A列に曜日、B列に売上金額、C列に商品名が入力されているとします。土曜日ある商品の個数を出したい時は、「=COUNTIFS(A1:A20, “土曜日”,C1:C20,“商品名”)」と入力します。すると、土曜日の指定した商品の個数がカウントされます。
⑧LEFT関数&RIGHT関数
LEFT(レフト)関数&RIGHT(ライト)関数とは、LEFTでは左から指定した数の文字、RIGHTでは右から指定した数の文字を抽出できる関数です。
関数は、「LEFT(文字列,文字数)」、「RIGHT(文字列,文字数)」です。
例えば、A1セルに「1234-5678」のような数字があったとき、LEFT関数を使って、「LEFT(A1,4)」とB1に入力します。すると「1234」の部分だけが抽出されます。
RIGHT関数では「RIGHT (A1,3)」と入力すると、「678」部分が抽出されます。
⑨AND関数
AND(アンド)関数とは、指定した全ての条件を満たす場合にのみ「TRUE」を表示することができる関数です。条件を満たさない場合は、「FALSE」と表示されます。
数式は「AND(論理式1,論理式2,…)」です。
例えば、A列に曜日が、B列に売上金額が入力されているとします。「土曜日に2000円以上売れたか」を知りたい場合は、「AND(A1=“土”,B1>2000)」と入力します。条件を満たせば「TRUE」、満たさない場合は「FALSE」と表示されます。
⑩VLOOKUP関数
VLOOKUP(ブイ・ルックアップ)関数とは、表を縦方向に検索し、条件に対応する値を、抽出する関数です。
たくさんの商品番号から特定のデータを取り出す時などに大変便利な関数です。
数式は「VLOOKUP(検索値,範囲,列番号,検索方法)」です。
「検索値」とは、検索したい値のことです。
「範囲」とは、検索をかけたいデータ範囲のことです。
「列番号」とは、抽出したいデータが存在する列を、範囲内で左から数えた番号です。
「検索方法」とは、値が見つからない場合、どのように表示されるかを指定するという意味です。通常「TRUE」または「FALSE」を入力します。
例えば、A1セルに記載されたある商品番号から、B列にある商品名をセルA3〜C100内のデータの中から調べたい場合、目視だと間違う可能性があります。その時にVLOOKUPを使用すると、間違うことなく、商品名を抽出することが出来ます。
上記の場合、「VLOOKUP(A1,A3:C100,2,FALSE)」と入力すると、A1セルに対応する商品名がB列から検索・抽出されます。
一見難しそうに見える関数ですが、覚えるとかなり作業が早くなるので、Webマーケターの方は、ぜひ覚えて活用してみてください。