Power BI

BIツールとは 概要や主要ツール10選を分かりやすく解説

こんにちは!統計ブロガーのにっしーです!

ビッグデータ時代になり、様々な企業でデータ利活用が進む一方で以下のような悩みを持っている方も増えたと思います。

  • どんなツールを使えばいいのかわからない、
  • 社内で多くの蓄積されたデータをうまく活用できていない
  • データをエクセルで管理するのに限界を感じている

このようなお悩みをお持ちの方にオススメなのが、BIツールです。

BIツールを取り入れると、データ分析や、それに基づく施策の意思決定のスピードが早くなります。

また、データを簡単にいろいろな角度で可視化できるようになることで、今まで気づかなかったことを知ることができます。

さらに、売上につながるような施策を考えられるようになるなどたくさんのメリットがあります。

今回は、データ分析の手助けとなるBIツールについて、オススメのツールを10種類ご紹介します!

この記事を読むと、以下のことが分かるようになります!

この記事を読むとわかること

  • BIツールとは何か
  • BIツールで何ができるの?
  • BIツールの活用方法
  • オススメのBIツールまとめ

BIツールが使えるようになると、煩雑なデータを簡単に集計・可視化でき、実務の場でも非常に役立ちます!

是非最後まで読んで、自社・自身にあったBIツールを見つけてください!

BIツールとは

BIツールとは、Business Intelligence(ビジネスインテリジェンス)ツールの略です。

これまで営業支援システムや顧客管理システムなど部署ごとで蓄積されていた大量のデータを、BIツールで一元管理・分析することで、意思決定のスピードを早め、正しい判断を支援します。

Excelへの入力が不要となり、煩雑な作業を減らし、日々の業務効率の改善に役立ちます。

BIツールでできること

BIツールの機能には、以下の役割があります。

レポーティング

レポーティングは、いかに素早くタイムリーに問題の兆候を発見できるかを目的とした機能です。ダッシュボードなどでKPI(重要業績評価指標)のチェックや異常がないか監視しながら、何かしらの傾向が見られた場合、分析へ迅速に移れるようにする役割をもちます。

OLAP分析

OLAP分析は、レポーティングで観測された傾向に対する深堀りを目的とした機能です。OLAPとは、Online Analytical Processing(オンライン分析処理)の略です。蓄積されたデータベースをさまざまな角度から分析して問題点や解決策を発見します。

データマイニング

データマイニングは、様々なデータから、使えそうな未知の関係や傾向などを得るための機能です。

レポーティングとOLAP分析は数値や目標のズレが生じた場合の検証が目的でしたが、データマイニングはビッグデータから新たな法則を導くために使用されます。

クロス分析、相関分析、回帰分析などの統計式を状況に応じて使い分け、データを分析します。

プランニング

プランニングは、過去実績データの分析やシミュレーションを通して、予算編成に役立つ機能です。

PDCAのPlanにおいて利用されるケースが多く、精度の高い予測を立てるのに欠かせません。

おすすめのBIツール10選

次におすすめのBIツールをご紹介します。

Power BI

Power BIは、マイクロソフト社が提供するBIツールです。

エクセルやパワーポイントと操作感が似ており、エクセルにシームレスに接続して、カスタマイズ性の高いダッシュボードを設計できます。

SalesforceやDynamics 365、SNSなど100種類以上のデータソースに接続し、レポート形式のデータを容易に作成できます。

Power BI Desktopは無料でダウンロードできますが、クラウド上でレポートの共有をするには有料版のPro/Premiumを購入する必要があります。

Windows、iOS、Androidに対応したBIアプリを使用すれば、あらゆるデバイスからの利用も可能です。

参考 Power BI

Tableau

Tableauは、直感的に使いこなすことができ、データのビジュアル分析に強いBIツールです。

独自のビジュアライゼーション技術を用いて分析結果を可視化し、100種類以上のデータソースに接続できる高機能性が強みです。

アナリストだけでなく、デザイナーやユーザの視点もよく組み込まれているのが特徴で、オシャレでデザイン性の高いダッシュボードが作成できたり、インタラクション性の高いチャートを数秒で完成したりできます。

100万人以上のユーザが集まるTableau コミュニティに参加することで、新しい発見や可能性が広がります。

参考 Tableau

FineReport

FineReportは、Web開発未経験者でも扱いやすいExcelライクのデータ分析ツールです。

70種類以上のチャートとグラフを活用できるので、視覚的にインパクトのある表現ができます。

自社の目的に合わせた帳票管理から、財務分析、販売分析、生産分析など業務分野ごとのデータ分析まで実施可能です。

また、共同作業、承認ワークフローやスケジューラタスクなどの業務効率化を図る機能も搭載されています。

90日間無料で全ての機能を利用することができます。

参考 FineReport

Qlik Sense

Qlik Senseは、「連想エンジン」という独自技術によってデータ処理を行うデータ分析ツールです。

連想エンジンを利用することで、膨大なデータを無限に組み合わせて行くことができるため、見落としがちな視点でのデータ活用ができます。

また、関連性のあるデータが自動で作成されるため、分析軸の定義設定が不要になるなど、作業の効率化も期待できます。

約60種類のデータソースに接続でき、取り込んだデータを何十倍にも圧縮してメモリ上に展開するため、データの処理は高速です。

参考 Qlik Sense

Yellowfin

世界29,000社、国内700社以上の導入実績を誇るBIツールです。最先端技術を利用した自動分析、Webブラウザで全て完結できる簡単操作などが特徴です。

全てのデータは全社レベルで一元管理できるので、企業規模問わず導入することができます。

また、簡単にプレゼンテーションを作成するストーリーボード機能もあります。

参考 Yellowfin

DOMO

DOMOは、ビジネスデータに直接接続し、即座に正しい情報を利用できるBIツールです。

世界中で1,000社を超える導入実績を持ち、日本でもJAL、Panasonic、Softbankなど多くの大手企業も導入しています。

BIツールとして必要な機能は概ね全て搭載されており、特にアラート機能、メール通知機能なども備わっているので、スピーディーにインサイトを共有することができます。

約80種類のデータソースに接続でき、30日間の無償トライアルもあります。

参考 DOMO

Looker

Lookerは、データ分析スキルや知識があるなしに関わらず同レベルの分析結果を導きだせます。

LookMLというオリジナルのコードを使ってデータの定義を行うことで、データ結果の一貫性を担保できることが最大の特徴です。

Lookerは、データを保存するためのストレージ領域がないので、データベースに直接アクセスして分析を行います。

そのため、Looker内にデータが残らないので、セキュリティ上安全に分析できます。

参考 Looker

Actionista!

Actionista!は、ジャストシステム社が提供しているBIツールです。「かんたん」「きれい」誰でも分かりやすい分析ができるように最適化されています。

開発・販売・サポートまで一貫してジャストシステム社が対応しているため、高い満足度を得られています。

参考 Actionista!

MicroStrategy

MicroStrategyは、世界的にも広く利用されており、約90種類のデータソースに接続できるBIツールです。

R統合パックをインストールするとRを使用することができ、未来予測はもちろん、クラスタリング分析、ペアワイズ相関分析などの高度な分析ができます。

参考 MicroStrategy

MotionBoard Cloud

MotionBoard Cloudは、WingAct1st社が提供しているBIツールです。

データの表現・可視化機能に優れ、社内にあるデータを1つにまとめ、オリジナルのダッシュボードを作成できます。

分かりやすさを追求したUIとニーズの多い業務・業種向けのテンプレートが用意されているので、データの扱いに不慣れな人でも利用しやすいことが特徴です。

参考 MotionBoard Cloud

まとめ

今回はデータ分析に役立つBIツールをご紹介しました。

BIツールは専門知識がなくても簡単に運用できるものもありますが、ある程度のデータ分析の知識が必要になります。

導入する前に、何のデータを活用させるのか明確にして、知識や経験が豊富なコンサルタントによるサポートを受けながら検討しましょう。

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  • この記事を書いた人

にっしー

フリーランス3年目の29歳。 専門統計調査士など、統計に関する資格を複数保有。 自分が数学苦手だった文系だからこそ書ける、分かりやすい情報発信を心がけています。 著書『これから学ぶ人のための統計学超入門』 寄稿実績『知識ほぼゼロからデータ分析の専門家になる(週刊東洋経済)』、『50歳からの学び直し入門 (インターナショナル新書)』(一部)

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