データ分析 統計学

DXとデータ分析 DXにデータ活用が必要な理由を分かりやすく解説

こんにちは。統計ブロガーのにっしーです。

今回はDXとデータ分析の関係についてご紹介いきたいと思います!

この記事を読むと分かること

  • DX(デジタルトランスフォーメーション)とは
  • DXのメリットやデメリットとは
  • DX推進のためにデータ分析が重要とはどういうことか

今流行のDXを社内で推進するにあたっての、ヒントとなれば幸いです!

DXとは

DX(Digital Transformation)とは、IT化(これまでのやり方をテクノロジーにより効率化すること)が社会に浸透することによってもたらされる変革を示す言葉です。

簡単に表すと、テクノロジーを活用し新たなやり方を作る方法です。

IT化は業務を効率化する為ですが、DXは企業がデータやデジタル技術を活用し、社会のニーズを基に製品や組織、企業文化など幅広く変革し競争上の優位性を確立させ、激しいビジネス環境の変化に対応することを目指しています。

上記からDX推進には、データとデータ活用の技術が必要と分かります。

DX推進にデータ分析が必要な理由

ここからはDX推進にデータとデータ活用が必要な理由を解説します。

データは企業資産である

データは、これまで企業が経験してきた結果そのものです。

過去のデータを数字として可視化することで、先入観に頼らない客観的な判断ができるようになります。

収集したデータを活用し、業務全体の見直しや新たな事業モデルが創られると、社会のニーズやビジネス環境の変化に対応する力にも繋がります。

DX推進のデータ活用方法

では、実際にデータがどのように活用されるか簡単に解説します。

業務課題の明確化

収集したデータを分析することで、現状の業務課題が明確になります。

製品の販売状況であれば、販売データと在庫データを分析し需要に対して在庫は足りているか、在庫不足により販売機会の損失がないかが分かります。

課題の解決策を作る

業務課題が明確になることで、課題を解決するための対策が見えてきます。

上記の課題で例えると、どの商品がどれくらいの量必要なのか予測が立てられ、在庫不足による販売機会の損失や、ムダな在庫によるコスト増大を防げます。

他にも、新しい商品を生産する前に、データを活用し市場動向を調査できます。

上記以外にもDX推進にはメリットが多くあります。

一方DX推進にはデメリットもありますので、ここからメリットとデメリットを解説します。

DX推進のメリット

ここからは、DXを推進するメリットをご紹介します。

業務の効率化や生産性向上が見込める

DXでは、これまで手作業で行っていた業務がデジタル化により効率的にこなせるようになります。

組織全体のムダを発見し、より合理的な業務内容へ改善できることで、会社全体の生産性工場に繋げることが可能です。

蓄積されたデータを活用できる

組織内に蓄積されたデータを一元管理するシステムを構築すれば、活用されず埋もれていたデータをビジネスに有効活用できます。

市場の変化に対応できる

DXでデジタル技術を戦略的に導入することで柔軟性が向上し、ニーズの変化に素早く対応しながら、競争力の強化が期待できます。

新しいビジネスモデルの創出

デジタル技術とデータ活用により、生まれたアイデアを組み込めば顧客満足度の向上も狙えます。データを活用し改善を繰り返すことで提供価値を継続的に高めることも可能です。

また、デジタルの力で実現可能となるアイデアが、新しい方法で顧客が喜ぶ付加価値の創出にも期待できます。

働き方改革を実現できる

業務のムダを省き効率化することで、労働時間の短縮に繋がります。コミュニケーションツールや各種の管理システム、テレワークの環境整備で、より柔軟な働き方が実現できます。

DX推進のデメリット

ここからは、DXを推進することのデメリットをご紹介します。

デジタル技術の知識を備えた人材の不足

組織全体でDXを進めていくには、DXをしっかりと理解しているリーダーが各部門で必要になります。最新のデジタル技術の知識を備えたエンジニアを多く確保することは容易なことではありません。

システム入れ替えの難しさ

システムを入れ替える際は、業務やサービスを一時的にストップさせる必要があります。既存の業務プロセスに慣れた従業員から難色をしめされたり、場合によっては現行システムの一部を破棄する決断に迫られることもあるでしょう。

以上のように、DX推進にはメリット・デメリットがあります。
また、DX推進の説明を聞くとデータ活用することがDXの実現と考えてしまう方もいます。

データ活用=DXではない

DX推進の上でデータ活用は不可欠ですが、データ活用することがそのままDXとなる訳ではありません。意思決定、業務効率化にデータを活用することはDX基盤のひとつであり、DXが実現した訳ではありません。
DXは企業や組織風土、ビジネス展開方法まで含めた変革であるという違いがあります。

まとめ/データ活用はDX推進の基盤

現代では業務を遂行する上で、データ活用は必須です。データ活用は課題を明確化し、解決策の策定に役立つ他、事業展開や経営判断などの大切な要素に深く関わっています。DX推進の上でデータ活用は重要であり、DX推進への第一歩といえるでしょう。

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  • この記事を書いた人

にっしー

フリーランス3年目の29歳。 専門統計調査士など、統計に関する資格を複数保有。 自分が数学苦手だった文系だからこそ書ける、分かりやすい情報発信を心がけています。 著書『これから学ぶ人のための統計学超入門』 寄稿実績『知識ほぼゼロからデータ分析の専門家になる(週刊東洋経済)』、『50歳からの学び直し入門 (インターナショナル新書)』(一部)

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