統計トピック

テレビの見過ぎは寿命を縮めるって本当!?統計学から考える座りっぱなしの悪影響

2021年2月7日

2011年、オーストラリアのクイーンズランド大学研究者グループが驚くべき調査結果を発表した。

それは、テレビを一日6時間以上見る人は、そうでない人に比べて寿命が5年も短いという調査結果である。

また、調査対象となった25歳以上の人は、一日1時間の視聴で22分寿命を縮めているという分析結果もでた。

でも、なぜテレビを見ると寿命が縮むのか。

それは、テレビを見るときの姿勢にある。

多くの人は、テレビを見るときに座ったまま見ることが多いと思われる。

これが身体に悪いのだ。

座りっぱなしで運動をしないことは、死亡リスクを高める

有名な医学雑誌ランセットでも、健康リスクのワースト1は座りっぱなしだと報告されている。

喫煙よりも、座りっぱなしの方が悪いと言うくらい、座りっぱなしはリスキーなのだ。

私たちの身の回りの話で言えば、毎日座りっぱなしの事務職の人は営業や現場仕事の人よりも、健康上のリスクが高いといわれている。

そのほか、漫画家が早死にしやすいとよく言われるのも座りっぱなしが原因である。

座りっぱなしの状態は血の巡りも悪くなり、脳卒中心筋梗塞などの命に関わる病気を引き起こす可能性を高める。

もちろん、命に関わる病気だけでなく、腰痛や首への負担などの病気も発症しやすくなる。

結論、テレビの見過ぎが問題なのではなく、座りっぱなしが良くないということだ。







ちなみに、下記の論文によると普段座る時間が長い人でも、運動などの身体活動をすることで健康リスクはある程度軽減出来ると述べられている。

論文:Does physical activity attenuate, or even eliminate, the detrimental association of sitting time with mortality? A harmonised meta-analysis of data from more than 1 million men and women(https://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(16)30370-1/fulltext

最近は、テレビに代わってYouTubeなどの動画配信サービスも多くの方に利用されている。

ついつい夢中になって何時間も見てしまいがちだが、長生きしたい方は以下の点に気をつけましょう。

  • 姿勢に気をつけながら視聴する
  • 視聴時間に制限を設ける
  • 運動の習慣を作る

無料で見ていると思っていたコンテンツは、私たちの寿命を対価に視聴していたのかもしれません。。

(参考)

(『データは騙る 改鼠・捏造・不正を見抜く統計学』Gary Smith. 川添節子訳 ,早川書房, 2019)

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Nissy

同志社大学卒。 人事・経理、コンサルを経験し、現在はWebマーケティングやSEOライター、ブログ運営など、幅広い活動をしています。 【保有資格】 統計検定2級 統計調査士 ビジネス統計スペシャリスト ウェブ解析士 GAIQ(GoogleAnalytics個人認定資格) 全日本SEO協会認定SEOコンサルタント

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