統計トピック

愛に値段を付けるなら○○円!?||統計から考える私たちの愛の値段

2021年2月7日

こんにちは、西です。

このたび興味深い調査結果を見つけたので、ご紹介しようと思います。

それは、2010年のアクサ生命の「オトナの女のリスク実態調査」という調査です。

この調査では、25~44歳の働く独身女性600名を様々な人生のリスクについて調査しています。

その中の一つで、特に興味深かったのは、以下の要領で愛の価格を算出しているという点です。

愛の価格算出方法

  1. 「結婚相手の理想の男性に求める年収」を調査
  2. 「愛する人に求める年収」を調査
  3. 「男性に求める年収」-「愛する人に求める年収」=愛の価格
 

という訳です。

それでは、実際にどのような結果になったのか見ていきましょう。

女性の「愛の価格」は○○円!

まずは「結婚相手の理想の男性に求める年収」を聞いた結果です。

この結果は、

平均年収552.2万円となりました。

そして次に、「愛する人に求める年収は?」という質問です。

この結果は、

平均年収270.5万円となりました。

つまり、先ほどの公式に当てはめて考えると、差額である

281.7万円が愛の価格である

ということになります。

※年収で計算しているので、厳密には”1年分の"愛の価格ということになります。

どうでしょう?

皆さんの予想通りの価格でしたか。

私は、「愛はお金で買えないもの=高級品」という認識があったので、

「案外こんなものなのか~」と少し安いと感じました。

(出典=アクサ生命『オトナの女のリスク実態調査』をもとに作成)

愛は勝つ!

せっかくなので、もっと詳しく見ていきましょう。

まず結婚相手として理想の男性に求める年収の552万円。

この金額は、2010年当時の男性の平均年収507万円(国税庁 平成22年民間給与実態統計調査結果)と比べると少し高い結果です。

回答別の割合を見ると、500~600万と回答した女性が最も多く全体の3分の1近くを占めています。

そして、2010年の男性の平均年収で最も多かったのが、300万円超400万円以下でした。(532万人と、男性全体の約20%を占めています。)

このことから

「めちゃくちゃ高望みはしないけど、せっかくなら平均より稼いでいる男性がいい!」

と男性の経済力に期待している女性が多かったのではないかと考えました。

そして、愛する人に求める年収をみると、平均で270万円という結果になりました。

ビジネスマンの平均年収が507万円であることから考えると、かなり年収が低くなりますね。

愛する人といられるならばこれくらいの困窮は構わないという女性の考え方が読み取れます。

また、女性の社会進出が一般的になっていることも、このような男性の収入に依存しない調査結果になった要因の一つだと考えられます。

とはいえ、2010年当時の女性の平均年収は269万円と、男性と比べてかなり少ないです。

この金額は、「女性が愛する人に求める年収270.5万円」とほぼ一致しているため、もしかしたら「自分と同じくらいの年収までなら許せる!」と考えている女性が多かったのかもしれません。

同じ『オトナの女のリスク実態調査』のなかでは、

「人生において対処すべきリスクだと思うこと」という質問がありましたが、

この質問に対する回答で最も多かったものは「収入減」(複数回答で、全体の約56%)でした。

このことからも、経済力に不安を抱える女性が多いことが分かります。

このような社会的格差によって、

経済的不安を抱え、女性は結婚相手の年収に期待する、という風潮が広がったのでしょう。

さて、少し話がそれてしまったので、愛の価格の話に戻します。

アクサ生命の調査から、女性の「愛の価格」は280万円ということが分かりました。

この調査結果を見て、さらに気になったことがあります。

それは、

もし同じ調査を男性に対して実施したらどうなるのか

ということです。

男性と女性の愛の価格の差額を出したら面白そうだと思いませんか?

しかし残念ながら、現状そのようなアンケート結果を探しても見つかりませんでした。

そういうわけで、ここからは私の独断と偏見で(とはいえ、なるべく一般的な通念やその他の調査結果に基づいて)男性の「愛の価格」を考えていきます。

男性の「愛の価格」を予想

まず、男女平等の社会になってきてはいるものの、未だ男性の方が平均年収が高いことは事実です。

以下は、『オトナの女のリスク実態調査』が行われた2010年を含む男女別平均年収(国税庁 『民間給与実態統計調査結果』)のデータです。

(国税庁 『民間給与実態統計調査結果』をもとに作成)

この調査結果から、男性は女性の約2倍の平均年収だということが分かります。

このことから男性は、

女性よりも経済的な不安は小さく、

女性ほどパートナーの経済力に期待はしないものと考えます。

そして経済的不安が大きい女性は、平均よりも少し高い平均年収の男性を望という結果が分かっています。

そのため経済的不安が小さいと思われる男性が理想の結婚相手に求める年収は、平均と同程度以下としてみましょう。

つまり、男性が理想の結婚相手に求める年収を270万円としてみます。

そして次に、愛する人に求める年収です。

女性の結果では、

「愛する人となると年収のハードルはかなり低くなる」ということが分かりましたので、男性の場合も同様に考えてみます。

今回は、平均年収よりも少なめの200万円で考えてみようと思います。

そうすると愛の価格は、

270万円-200万円=70万円 になります。

このように考えると、男性の愛の値段のほうが低い金額となりました。

(2010年においては、男性が女性に平均年収以上を求めないと考えると、必ず男性の愛の価格のほうが低くなります。)

こうして、

男性の愛の価格は70万円、女性の愛の価格は280万円となりました。

男性の愛は手に入れやすい!?

価格が280万円と70万円では、

当然70万円の方が安いため、手に入れることが容易です。

つまり、愛の価格論にもとづくと、

愛は比較的手に入れやすいが、女性の愛は手に入れるのは困難である

ということになりますね。

ここで見てみたいのが、2015年の出生動向基本調査です。

この調査では、18~34歳の未婚男女を対象に「恋人がいる率」を調べています。

その結果、男性21.3%、女性30.2%という調査結果となりました。

これはつまり、

男性が女性の愛を手に入れるのが難しいという「愛の価格論」とつじつまが合う結果です。

年齢や年度を変えても、多くの場合、女性よりも男性のほうが恋人がいない率は上回っています。

どうやら、男性の愛は比較的手に入れやすいということは間違いなさそうです。

愛の需要と供給

一般的に、商品の価格が高い理由としては、

原価が高い、需要が多いのに供給が少ない、ブランド力がある

などの理由が考えられます。

今回の場合は、原価やブランド力は関係ないと思われますが、

注目すべきは「需要が多いのに供給が少ない」という点です。

これについても面白いデータをご紹介します。

それは、ハーバード大学の数学科を卒業したクリスチャン・ラダー氏が

『ハーバード数学科のデータサイエンティストが明かす ビッグデータの残酷な現実―――ネットの密かな行動から、私たちの何がわかってしまったのか?』のなかで明かした、とある調査結果です。

その調査内容は、男女別に「魅力的だと思う異性の年齢」を聞いたものです。

その結果、

男性が魅力的だと思う女性の年齢は、

男性の年齢 → 魅力的だと思う異性の年齢

  •  20歳 → 20歳
  •  30歳 → 20歳
  •  40歳 → 21歳
  •  50歳 → 22歳

という結果になったのです。

一方、女性の場合は、

女性の年齢 → 魅力的だと思う男性の年齢

  •  20歳 → 23歳
  •  30歳 → 30歳
  •  40歳 → 38歳
  •  50歳 → 46歳

という結果であり、自分の年齢に近い人を魅力的に感じるということが分かっています。

とにかく若い女性はめちゃくちゃ人気です。

若い女性のことが好きな男性は年齢問わず多いのに、若い女性は自分と同年代の人が好きなことが多いため、「需要が多いのに供給が少ない」という状態になるのです。

こうして特に若い女性に希少価値がうまれ、女性の愛の価格が高くなるのかもしれません。

最後に

というわけで、

今回は愛の価格のお話をしてみました。

男女間でここまで愛の価格に差があるというのは興味深かったです。

とはいえ後半の男性の愛の価格については私個人の完全な憶測です。

自分だったらこう考えるのに、など色々考えてみるとまた違った見解がみえてくると思うので、是非考えてみてください。

また、アンケートを受けたつもりで、自分自身の「愛の価格」を出してみるのも面白いかもしれません。

↓この記事を読んだ方の多くは、以下の記事も読んでいます。

【徹底公開】たった3日で統計調査士を取得した勉強法をご紹介!【統計検定】

【これさえあれば大丈夫】統計検定2級の学習にオススメのコンテンツまとめ!

【知らなきゃ損!?】統計検定2級はペーパー試験よりもCBT受験一択!その理由とは!?







  • この記事を書いた人

Nissy

同志社大学卒。 人事・経理、コンサルを経験し、現在はWebマーケティングやSEOライター、ブログ運営など、幅広い活動をしています。 【保有資格】 統計検定2級 統計調査士 ビジネス統計スペシャリスト ウェブ解析士 GAIQ(GoogleAnalytics個人認定資格) 全日本SEO協会認定SEOコンサルタント

-統計トピック
-

Copyright© Nissy BLOG , 2021 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.