統計学

知らなきゃ損!?統計検定2級はペーパー試験よりもCBT受験一択!その理由とは!?

統計検定にCBT受験があるのはご存じでしょうか。

  • 「そもそもCBT受験とは何?」
  • 「通常の試験とは何が違うの?」
  • 「どっちで受験した方が良いの?」

といった疑問に答えるべく、統計検定のCBT受検についてご紹介していきます。

※2022年7月現在、統計検定1級以外の統計検定の試験は全てCBTとなりました。

CBT受験とは

CBT受験とは、コンピュータを使った試験のことで、(Computer Based Testingの略)、テストセンターに行って受験するタイプの試験です。

就活でSPIを受験する際にテストセンターを利用された方も多いのではないかと思いますが、まさにそのようなイメージです。

統計検定2級のCBT受験は、2016年8月29日から開始されました。

CBT受験の問題の特徴は

CBT受験の具体的な問題内容を紹介することは禁止されているので出来ませんが、統計検定(CBT方式)ページのQ&Aでは以下のように書かれています。

試験問題はプールされている問題からコンピュータでランダムに出題されます。試験回、個人ごとに問題は異なることになります。
https://www.toukei-kentei.jp/cbt/faqcbt/#qa6769

私の受けた感覚としては「過去問集を何度も繰り返し解けば、対応出来るような問題が多かった」という印象です。

「過去問をしっかりやればある程度対策が出来る」というのは、さまざまな資格試験の勉強で当てはまることだと思いますが、統計検定も例外ではありませんでした。

CBT受験のメリット・デメリット

さて、そんなCBT受験にはメリット、デメリットがありますので、それらをご紹介していきます。

メリットその1「受験日・受験場所が選べる!」

統計検定の紙媒体による試験は、年に2回(6月、11月)しか行われません。

しかし、CBT受験を使えば、テストセンターで空いている日程ならばいつでも受験することができます。

そのため、わざわざ6月11月の紙媒体の試験を待たずに、自分の学習ペースに合わせて受験できるので、大変便利です。

また、受験場所(テストセンター)を選べるので、自宅や職場から近いところを選べる点も便利ですね。

メリットその2CBT受験では試験結果がその場で分かる!

CBT受験では、試験終了後にその場で試験結果が分かります。

そのため試験を通して自分の弱点が明確になるため、今後の学習で力を入れるべき弱点の対策を試験終了後すぐに始めることが出来ます。

メリットその3「1週間後に再受験可能」

CBT受験はもし不合格になった場合も、1週間以上期間を空ければ再受験することが可能です。

紙媒体の試験だと落ちたらまた半年後になってしまい、なかなかその間モチベーションを保つのも大変だと思います。

そのため、短い期間に何度も受験できるというのは、短期間に集中して資格取得を目指せる便利なシステムだと思います。

再受験にはもちろん再度受験料はかかりますが、お金に余裕がある人は何度か受けてみてCBTそのものに慣れてみるのもいいかもしれせんね。

メリットその4「合格基準が紙媒体よりも低い」

個人的には、このメリットがかなり大きいです。

統計検定2級では、紙媒体での受験の合格基準は70点以上、CBT受験の場合の合格基準が60点以上となっています。

統計検定の公式サイトをみても難易度や評価基準は同程度と書かれており、資格としても紙媒体とCBTは同等の資格としてみなされるという旨の記載があります。(参考:https://www.toukei-kentei.jp/cbt/faqcbt/#qa6775

そのため、なぜ合格基準が受験方法で異なるのかは謎ですが、とにかく言えることとしては合格基準だけで見るとCBTで受ける方が明らかに有利だということです!

そのため「早く統計検定2級の資格が欲しい!」という方は、CBT受験で受験することをオススメします!

他の検定(特に歴史の浅い検定)でも、年々合格基準が難しくなることはたまにあるので、統計検定2級のCBT合格基準が70点以上に変更される可能性も無きにしも非ずだと思っています。(あくまで私個人の見解です。)

そういう意味でも、いずれ統計検定2級を取得したいと考えている方は、早めにとったほうがいいと思います!

CBT受験のデメリット

CBT受験は、メリットがたくさんありますが、一方でデメリットも存在します。

詳しく見ていきましょう。

デメリットその1「問題全体一目で確認できない」

CBTは、紙媒体の受験のように、一目でどんな問題があるのか一瞥できません。

受験者の中には、問題をざっとみて解けそうなものから解いていくという方もおられるかもしれませんが、基本的にCBTは前から解くように作られてます。

問題全体を見るためは、ポチポチと「次の問題」ボタンをクリックしていく必要があるので、かなり面倒です。

そのためCBT受験をする際は、普段から前から順番に解いていく練習をしておいた方がいいです。

デメリットその2「問題用紙に書き込めない」

CBTでは、計算用紙は渡されますが、画面を見ながら問題を考えることになるので、紙媒体の試験のように直接問題用紙の表やグラフに書き込みをしながら解くことが出来ません。

特に私自身、前半のチマチマした問題では書き込みをしながら解くことも多かったので、この点は少し厄介でした。

デメリットその3「受験料が割高になる」

統計検定2級の紙媒体での試験は受験料5000円ですが、CBT受験だと7000円です。

CBT化している分費用がかかり、割高になるのだと思います。

ちなみに、統計3級では紙媒体4000円がCBTだと6000円に、統計調査士では紙媒体5000円がCBTだと7000円というように、2級同様2000円ずつ高くなります。

個人的には、CBTで受験するメリットのほうがデメリットよりも上回っているため、気にするほどではないと思います。

デメリットその4「PCの画面を見続けなければならない

CBT受験では、90分間PCを見ながら問題を解かなくてはならないので、紙媒体よりも目が疲れやすいです。

特に、普段からPC画面に慣れていない方やドライアイの方にとっては少し辛いかもしれません。

私自身は、全く気にならなかったほどの些細なデメリットです。

まとめ

統計検定のCBT受験には上記のようにさまざまなメリット、デメリットがありますが、個人的にはCBT受験によるメリットの方がデメリットよりもはるかに大きいと思います。

統計検定2級の受験を考えている方は、CBT受験も一つの選択肢に入れておくと計画が立てやすくなると思うので、オススメです!

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  • この記事を書いた人

にっしー

フリーランス3年目の29歳。 専門統計調査士など、統計に関する資格を複数保有。 自分が数学苦手だった文系だからこそ書ける、分かりやすい情報発信を心がけています。 著書『これから学ぶ人のための統計学超入門』 寄稿実績『知識ほぼゼロからデータ分析の専門家になる(週刊東洋経済)』、『50歳からの学び直し入門 (インターナショナル新書)』(一部)

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